2007年1月10日 「膳棚(ぜんだな)/大幡前山」
2日前、ママと次男と来た霧島山系に、またやってきた。単独行と思っていた今日、前夜にお誘いを受けて「大幡/膳棚」行きが実現した。行きたいとは思っていたが、先延ばしにしていた場所だけに、大賛成の山行となった。いつものように、子供たちを駅に送り届けての出発なので、遅めではあるが、天気もいいし急ぐ事もまったく無い!ましてや健脚の相手だし・・・と、気分はゆったりモードで集合場所の「ひなもり台キャンプ場」入口のゲートへ向かう。
今年の正月は、ママの実家「大阪」で過ごした。ママの弟が結婚したのは、一昨年の10月23日。それ以来の大阪だが、10歳下の弟も、ようやくマンション購入とともに借金を背負う(-_^;・・・おっと違った!一城の主となった\(^o^)/・・・その御祝も兼ねてである。弟も可愛いが、これまたお嫁ちゃんが可愛い!何かにかこつけて会わない手は無い(^_^ゞ! ママを遠く宮崎に連れて来てしまった事・・・、当時は何の疑いも無かったが、確実に時は流れていた。ママの両親や、それまでママを取り巻いていた環境は、やはり変化している。申し訳ない気持ちを引きずったまま、また日常に戻った。せめて、家族全員の元気な姿をご両親に見せてあげることぐらい・・・罪滅ぼしなのかな?と感じている。私の両親はすでに他界している。その分、大切にしなくては!と考えている。近くに居てあげられない事は、何もしてあげられない事とおなじだナァ・・・。ましてや、4人の子育てに精一杯になっている私達に、どんな余裕が持てるのだろうか?と胸が詰まってしまう!一人の車内は、あれこれ思いが募るものである・・・。小林市を過ぎ、コスモス牧場を通る頃、広がるパノラマにため息をついた。 待ち合わせの入口ゲートには、すでにOgtさんが駐車していた。そして、前夜まで参加予定だったまっちゃん・・・朝仕事が入りダメになったそうだが、わざわざ見送りに来られていた。次回の同行を約束して林道に入る。
もう少し強い寒波が来ると、スケールの大きい氷柱群に発達することだと思う!自然の造形美・・・それは、一つとして同じ形が無いことだと思う・・・今までも・・・そして、これからも・・・。だからいとおしいのだと思う。自然を楽しむことで、私はどれ位の恩恵を受けたか計り知れない。少しは穏やかでいられるのも、家族を愛することが出来るのも、そして生き方さえもだ!風を感じ、彩を感じ、やさしさも厳しさも、嘘のないありのままである事の威厳を自然はあくまでも自然に表現する。そして、それを自分の体で五感で感じて来た。もっとやさしく家族を愛せたら・・・と思った。ひょっとして私は厳しさだけを教えていないだろうか?自然は、不自然な私の姿勢や生き様をいつも見ている。いや、自然の中に自らを置く事で、自分の素直な目が自分を戒めようとするのである。 「お父さんは、君たちにとってどんなお父さんなんだろう?」 「俺は、お前にとってどんな夫なんだろう?」 未だ聞いてみたことがない。聞くのが恐くて聞けないというほうが正直だ!いいお父さんだとか、いい夫だとか言う答えが返ってくるのが恐いからだ!いつものとおり「ウザい!」「わがまま!」「自分勝手!」・・・そんな存在の方が心地良い・・・と思っている。
「何を?」「どぉ?」と聞かれる事は無い。帰宅して、「なかなか良かったよ!」と、言う私に詳しくは聞かないママであり、何も聞かない子供たちである。ママの所用・雑事は、ピークを迎えようとしている。子供たちの為に!と引き受けた小学校のPTA副会長だが、その為に費やす時間と労力は、彼女の許容量を遥かに上回っている。4人の母であり、労働もこなす。そして、まったくのボランティアで賛否の矢面に立つ代表役員を引き受けている。私の支援は大したことは無いが、後数日で放免されるのだろうか?こういう時こそ、いままで育んできた「家庭」「家族」の有難さを強く感じるというものだ!そして、それを支えようとする強い家族でもあるはずだ!ママ、頑張れョ! そう!「何を?」「どぉ?」と聞かれたら、私は答えようと思う。 「今日の霧島で、もっと君を支える事の出来る力をもらって来た!何も心配する事は無い!」と・・・。
7:00自宅発----8:40ひなもり台キャンプ場入口----10:00登山口----10:15登山開始----10:33山の神休憩所----11:12大幡池下降口----11:55大幡前山----12:12膳棚近く----昼食----13:05大幡前山----13:45大幡池----14:35下山完了----紀の島館温泉----17:40自宅着
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