水流渓人「hot-news」

2006年12月10日 「長男のレスリング・デビュー戦/島原大会・宮崎康治杯」
 

 
 長男は、中学に入学して「レスリング部」に入部した。本当は、小学3年から続けていた水泳
(と言っても、週1回のスイミングスクールだが・・・)をしたかったらしいが、あいにく入学した学校にプールがなく、水泳部もなかった。中高一貫教育の学校なので、部によっては高校生と一緒の部もある。レスリング部もその一つであり、他の宮崎の中学にはレスリング部はあまり見かけない。何にしようか決めかねていたので、レスリングを勧めると、とりあえず【見学】に行っただけで、【即、入部!】となり9ヶ月が経った。
 はまりやすい性格の長男は、ずいぶん練習熱心で、いつも帰宅するとその日の練習を熱く語ってくれる。・・・と言うものの、部活自体の練習時間は、1日1時間〜2時間程度で、テスト前や土日は休みが多い。そして、顧問の先生は、私の同級生でもある。
 

いよいよ試合へ初挑戦!!
  
島原へ渡るフェリーから朝日が見えた。 雲仙・普賢岳のモルゲンロード
    
そして、大会会場となる「島原復興アリーナ」へ到着した。
  

 この大会自体は、ジュニア(幼稚園児〜中学生)の大会で、九州各県と山口県からの民間クラブチームからの参加が主体みたいだ。学校からの参加は無いが、長男の顧問である先生の娘さん・息子さん所属の「宮崎イーストクラブ」さんの枠での出場を配慮していただいた。しかし、顧問の先生と言おうか、同級のM君曰く、「勝てないよ!3年計画だから、まずは試合の経験という事で・・・。」ってな具合である。私も、初めて息子のレスリングをしている姿を見ることになった。皆、小学生から練習や試合を経験してきている選手の中で、いったいどれほど戦えるのか判らないが、親しとての甘い期待も無いではない!
 長男は、先生の家族と一緒に「宮崎イーストクラブ」さん達と、前泊で出かけた!残りの家族・・・私・ママ・長女・次女・次男の5人・・・、応援をとうしようか?と、随分悩んだが【一生に一度しかない長男のデビュー戦】と思うと、行かなければ!!!という気持に勝てなかった。最近、長女はレスリング部のマネージャーモドキみたいな事もしているし、次女も同校の先輩であるし・・・やっぱぜひ行くべきだろ!と、だんだん気持ちは盛り上がり、当日の朝2時発で西都市を出発・・・小林IC〜熊本IC〜熊本港・九商フェリー〜島原港8時着となった。フェリーは、経済的に大きく左右するので、30分で到着する世界最新鋭超高速カーフェリー「オーシャンアロー」もあるが、往復割引で帰路50%offの九商フェリーを迷わず選んだ。ちなみに料金差だが、
【往復料金差】我が家の家族6人(大人5名・小人1名)+5m未満の車1台の場合
  熊本フェリー(オーシャンアロー)の場合・・・・14,260円
  九商フェリー(往復割引適用)の場合・・・・・・・9,735円
となる。開会式時間ギリギリだが、5000円近い差があれば、断然「九商フェリー」であり、折角の島原だから、試合後に隣接の「雲仙岳災害記念館」も見学出来る!
 
 などなど思案しながら、焦る気持ちで「島原復興アリーナ」に到着した。少し、大会雰囲気で上ずった表情の長男がいた。それ以上に舞い上がる親父でもあるが、なんともいい緊張感に包まれていた。長男の出場する階級は、【中学生43kg級】で7名のエントリーである。実際、彼は38.3kgなので、朝食を抜けば38kg級出場となり2名しかエントリーがないので、メダル確実ではあったが、それじゃチト意味も違ってしまう!

  
初戦は、「鹿島レスリングクラブ」の選手が相手となる!
緊張の面持ちでマットに上がった! 青ジャージが長男!
  
ブリッジで切り抜けようとするが・・・ 1ピリオドの1分数十秒でフォール負け!
 

 ルールがほとんど判らない私が言うのも何だが、「動き」が全く違う!何をしているのか、終始、相手に責め続けられて押さえ込まれた。これが数年の経験者と、数ヶ月の俄仕立ての息子との差であり、実力は歴然としていた。まるで、教本の解説通りの技が決まっての息子のフォール負け!
 試合後、放心状態?ではないだろうが、精悍な表情で先生の諸注意を聞いていた息子が印象的だった。とてもいい経験となったデビュー戦である。

 
  

 試合の応援に、長崎の山仲間である「ブルージックしげさん・ヌンチャクお春さん」ご夫婦が来てくれた!興奮したままの私は、あまり話しも出来ずに失礼な事をした。でも、こうやって訪ねてきてくれる仲間は、本当に嬉しい!次回は、もう少し格好いい試合を見せてくれると思います!ありがとう!

  
  
敗者復活戦は、山口県から参加の「斉藤道場」の選手・中2らしい
今度は、赤の吊りパンの長男!
  
格好いい所は、この写真だけ! 後は、終始頭を抑えられていた!

んっ?長男、後ろを取った?と思いきや、すでに6点差でテクニカルフォールじゃないか!!
  
フォールこそ免れたが、押さえ込まれて苦しい長男!2ピリオドも取られて判定負け!
  
相手コーチ?の方に、「何年生?」と聞かれ妙に嬉しかったらしい・・・。 息子とハゲ親父の嬉しい記念写真。
  
会場をバックに、家族での記念写真。
  
見学した「雲仙岳災害記念館 眉山ロードから普賢岳溶岩ドームを見る。

帰路のフェリーは、夕日に包まれていた。
  

 子供は、親である私達に、限りない「夢」を抱かせてくれる。レスリングで勝ってどうのこうのという事ではないが、知りもしなかった世界を楽しませてくれた。息子のガッチリしてきた体型、そして緊張した精悍な顔・・・、どれも素晴しかった。出場していた選手の皆さんを見ていると、素晴しいレスリングの動きである。ぎこちない息子が、そんな大会に出ている事の方が変な感じだったが、次第に形に成って行くのであろう・・・。先生や、先輩達や、同じレスリングをする仲間達の中で、彼はどう成長して行くのだろう・・・と思った。試合2日前に、相当にきつい突き指をして右手中指が紫色に腫れ上がった。それでも、先生は「試合には出ろ!」と言ってくれた。息子も「出場する!」と言った。だんだん、息子というより、男として成長していく彼を見るのが眩しい。
 たくさんのカモメに囲まれたフェリーは、島原港を後にした。雲仙に落ちようとする夕日を見ながら、家族6人で家路に着いた。
 

    
 

2:00自宅発----3:00小林IC----5:00熊本IC----5:30熊本港----仮眠----7:00出港----8:00島原港----8:45島原復興アリーナ----9:05開会式----13:30会場を出る----雲仙岳災害記念館見学----眉山ロード----16:25島原港出港----17:25熊本港着----熊本市内にて夕食----熊本IC---小林IC----22:00自宅着

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