2006年11月29日 「単独山行/いろんな表情を持つ双石山」宮崎県
本日、岩登りはお休み・・・!最近好きなウォーキングで、3度目の宮崎市内(25km)を目指そうか・・・とも考えた。寝る前、ふと目に止まったHPに、「双石山」のおもしろそうな報告があった。私の山の原点とも言うべき「双石山」だが、あまりバリエーションルートは歩いていない。なんとなく有難い気もするコースなので、一人ののんびり歩きに向いていそう・・・と思い決めた!
平日なのに、登山者らしき方たちの車が結構駐車されていた、塩鶴登山口を過ぎ、小谷登山口を過ぎた所の道路脇に駐車した。一見、藪?と思うが、入ると有り余る?目印がつけられている。体が温まってきた頃に、正面に岩壁が塞がってきた。入手の情報なら右に行くべきだが、気になるのはクライミングのルートの方だ!宮崎のクライマー達が、ここで練習を重ねたと聞くゲレンデを見たくて仕方なかった。おのずから左へ方向を取る。 岩を縫うように基部を辿ると、たぶん「北壁」が樹間に聳えるのが見えた。背筋が伸びるのが判る。
リングが切れ落ち、ボルト部だけが直上しているルートがある。風だけで落ちそうなヒラヒラのスリングがある。あれこれ思い入れの強いルートだと思う。登る事を考えるより、この場所で過ぎていく時間が嬉しくて仕方なかった。 ふと2段ハング越えのルートが見えた。直感的に、「学院ルート」?と思えて仕方なかった。そうと信じ、見上げると膝が震えた。古い古いボルトの横に、古い?ボルトが打たれている。どれも人工登攀の世界のルートだ。
*後日、この報告を見た山岳会の会長より、正確な「学院ルート」の位置を示す写真をいただいた。上記の写真は、まったく別のルートであることが判った。(2006/12/14加筆)
結局、壁に突き当たり、左に行き「北壁」?に思いを馳せて眺め、登山道へ出てテコテコ歩いた事で、もう時すでに遅しと思っていた「ヤッコソウ」への遭遇を可能にしてくれた。可愛いオチンチン君達をカメラに収めると、先を急いだ。時間に余裕が無いわけでは無いのだが、他に見たい所もあるからだ。山頂の標識を通りすがりにパチリと写すと、下りとなった。
この「大奥の院」で、10日に一度は来られている方にお会いした。ここ最近、ここを訪れる登山者が多いのに驚かれていた。モラルやマナーの低い心無い人に悪戯されなければ良いが・・・と、心配されていた。「信じる」事も大切!と、私は社に手を合わせてお別れしたが、「奥の院」へ行くまでの道に、あれこれ落ちているゴミを見て、あの方の心配が少し判る気もした。
いろんな表情を持つ双石山だった。そして、久しぶりに一人で歩く山でもあった。荒々しい岩場、静寂の岩場、大岩からの眺望、優しい感じのする稜線、修行の山・・・、たくさんの気配を感じながら、私はいつも「家族」の事を考えていた。「強くなると言う事」「優しく出来ると言う事」「いつも感動を持つと言う事」「明るく振舞えると言う事」・・・そんな前向きな考えを持つことの為のエネルギーを充電しに来たのかも知れない!と感じた。押しつぶされそうになった日常が社会が、どれほど小さい物なのかを、また確認できた。 山を後にして、ママと待ち合わせるまでの時間に少し余裕があった。スポーツ用品店に立ち寄り、私の小遣いから長男のフリースのジャケットを買った。とびきりの安物だが、息子の喜ぶ顔が浮かんだ。
9:10自宅発----9:45ママの仕事先----10:10登山口----10:50北壁----11:30登山道合流尾根コースへ----11:40展望岩----12:17山小屋----12:40山頂----12:50大奥の院磨崖仏----13:10奥の院----13:45姥ヶ嶽神社----13:58神社入口----14:28駐車位置----宮崎市内へ買い物----16:00ママと待ち合わせ----17:00子供の学校----18:30自宅着
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