水流渓人「hot-news」

2006年11月1日 「水曜登攀隊/比叡2峰・正面壁ルートふたたび」宮崎県
 

 9月27日に登ったばかりなのに、なじぇに、また「正面壁ルート」を登ることになっちまったのか・・・。確か、鉾岳チャレンジ・・・の、第4段?ではなかったのですかいな!こりゃまた、川キョンが、久しぶりの参加だからか?しかし、小松の親分は、久しぶりの土・日休みに、初日「比叡2峰/正面壁ルート」、2日目「雌鉾岳/四月の風ルート」と、登ったばかりなのに・・・。
 前日の電話で、「○○○の練習のために、キツイところをやっておきましょう!」と言った。そっち?の方に思考を持っていくと、前夜眠れなくなりそうなので、心地良かったあの「ゆりかごテラス」の事だけを考えた。あそこに行きたい・・・あそこに行きたい・・・、それだけを考えた。
 
注)・・・「ゆりかごテラス」というのは、水流渓人が勝手に言っているだけで、正式名称ではありません(-_^;
 

「また来た!」一生に一度でいいかなぁ〜・・・と、あれほど思ったのに・・・。

4Pの終了点・・・オアシスの様な・・・そんな優しいテラスがある。
「ゆりかご」みたいなテラス・・・きつい登攀の後のご褒美みたいな心地良さだ!

注)・・・「ゆりかごテラス」というのは、水流渓人が勝手に言っているだけで、正式名称ではありません(-_^;
   
2峰の取り付きに向かう! 2峰にはいくつかのショートルートがある。
そのハング下に、でかい蜂の巣があった!
   
いよいよ、0ピッチから登攀が始まった。 0ピッチを上がる川キョン先輩。
 

 以前登った1月前より、私は遥かに臆病になっていた。なんとかA0程度!、なるべくフリーで!と意気込む小松の親分や、川キョン先輩とは、まったく逆の方向に、私の気持ちは流されていた。ピンあらば、その全てを掴み、アブミを架け、とにかく上だけ目指すのみだと思い込んでいた。

 
1ピッチのハングをA0で超える小松の親分
     
1Pハングをアブミで超える水流ちゃん なんとか越えた・・・が、その後もキツイ
         
「今日は、アタイはアブミは使わんかいね!」と、鼻息荒い100万馬力@川キョン大先輩
   
2Pスタートする。 2Pフォローの川キョン

 終始、ピンあらばアブミのフィフィを架ける水流渓人に、その下から、「アブミは使わん方が楽やっちゃがぁ〜!!」と、ニコニコ追い上げてくる【100万馬力@川キョン大先輩】である。所属の西都山岳会の事務局コンビだが、平日休みの水流渓人は実に事務局の名ばかり・・・、いつも世話役の有難い川キョン大先輩であり、同級生である。私がこのHPでからかうので、最近は私より有名?になりつつあるが、本当に天使(^^;)の様な先輩である。(ホメテオコウ・・・っと!)思い起こせば、この比叡でいろいろ教えてくれたのも川キョンである。あれから始まる「水曜登攀隊」であるのだが、本当にお世話になっている。(コレグライホメテオケバダイショウブダロカ?)私が滑落しカカトを割った時、脱出できたのも彼女あっての話である。(モチョットホメテオコウ・・・!!)
 いやいや(^o^;)、天使の様な【100万馬力@川キョン大先輩】に、下からキツイ叱咤激励を受けながら、1P・2Pとやり過ごす事が出来た。考えれば、ハングの乗り越し以外、快適なアブミの架け替えに終始していたのだが、問題は3Pのハング下トラバースを、アンダーフレークでのハンドトラバースでカッコ良く処理するか、アブミの架け替えに徹するか・・・の選択肢が残っている。横を見ると、嬉しそうに【100万馬力@川キョン大先輩】が微笑んでいるので、出来る限りリードしている小松の親分だけを見ながらビレーする。実に順調なペースで登り続けている小松の親分である。

 
3Pをリードする小松の親分 続いてフォローする水流渓人
  

選択肢?そんなもの登りはじめから決まってんジャン(^_^ゞ
アタシゃ〜、ピンあらばアブミでトラバースざんす!前回同様・・・(^o^;)
下から貴重なへっぴりクライミングを激写していた【川キョン先輩@最近デジカメ購入者】

    
さらに、もう一枚激写! スゲェ!ハンドトラバースしてきた
【100万馬力@川キョン大先輩】
 
   
4P、クラックに蛇がいて驚きながらリードする小松の親分と、嬉しそうにビレーする川キョン カメラを向けると掴んだヌンチャクから手を離す可愛い川キョン先輩でもある。
 
     
4Pのツルンとしたスラブを登りあがった所が、かつての「正面壁ルート」の終了点であったが、更に10mルートが延び、いよいよ「ゆりかごテラス」へ導かれる。
注)・・・「ゆりかごテラス」というのは、水流渓人が勝手に言っているだけで、正式名称ではありません(-_^;
上の写真の位置から、下の川キョンを写す!素晴しい高度感だ!
 
ゆりかこテラスでは、座ってビレー出来る!
泊まりたくなるテラスである!!
ゆりかごテラスに並んで座ると、こういう景色になる!
注)・・・「ゆりかごテラス」というのは、水流渓人が勝手に言っているだけで、正式名称ではありません(-_^;
テラスから1峰ニードルと北面が見えている。
  

前回より90分早く終了!登攀時間4時間半。14:20
    

 4P終了点のゆりかごテラスから5Pは、左に回りこむように出ると直上するところが核心部で、後はガシガシと快適にスラブを登って樹林へ到達する。すこぶる良い眺めが褒美となり、昼食タイムである。後は、赤テープをたどると登山道に合流して車道に出る。
 すでに、私の思考は「一生に1度でいい!と、思っちょったっつに、2度も登ってしもたが!でも、一生に2度で終わりにしたいなぁ〜!」である。私の5.10のクライミングシューズの底が薄くなり、ピンに立つ(^o^;)のに痛くなってきている。回数こなせばこういう風にもなるのである。道具に貫禄が出ると言う事とは別であり、経験とかいうものとは程遠い気がした。
 

下山 車道に出た。15:22
    
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6:30自宅発----佐土原駅----7:30都農神社----9:20駐車位置・2峰下----9:35入山----9:40取り付き----9:55登攀開始----10:10開始1P----14:20終了点----昼食----15:00下山開始----15:25駐車位置下山----帰路----お船出の湯---18:30自宅着

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