水流渓人「hot-news」

2006年5月24日 「叱咤激励の第3スラブルート」宮崎県・比叡山

 

小松の親分の体調がすぐれない・・・。
水曜登攀隊は、しばらく休みダナァ〜と思っていた。
川キョン先輩から、「明日は休みだよ〜!」の嬉しい返事。
夜、11時・・・福岡のKYさんからもメールをいただいた。
「起きれたら行きます!」
鹿川・庵の重鎮・・・。ルート開拓に御名を残す事、多数・・・。
そんな憧れのKYさんと初めて繋がると思うと、
嬉しさ3割(^^)・・・怖さ7割(-_^;で、当日を迎えた(^^;)
  
KYさんと言えば、叱咤激励の鬼であらせられるのだ(@_@)
あ〜ぁ、とうとう近づいてしまっちゃった(^o^;)
 

 とかなんとか言いながら、憧れのKYさんと登れるのは嬉しくて仕方ない。やはり、頭が下がるのは「岩」に対する姿勢である。本当に純粋に岩に挑戦し続けておられる。間もなく定年を迎えられるそうだが、技術・モチベーションと共に、私にしてみれば雲上の人である。そして、もっと素晴しいのは「クライマー」を育てる姿勢である。本日、逃げ腰の私は情けない態度だが、あれこれ言いながらも第3スラブルートの核心部2本を、「感激の叱咤激励」を受けながらリードしたのは川キョン先輩である。登らせてしまうからこれまた凄いし、登れるからそれも素晴しい!
 *このKYさんの有名な「叱咤激励」は、「藪山澤好さんのHP」にも記載があるのを付け加えておく。

 
このクラッシックな「第3スラブルート」の名称好きだ!1986年開拓。
   
1Pぐらいは・・・と、私のリード50m一杯 そのまま、さっさと2人は3スラ取付へ

「KYさん、お願いします!」
と、言う川キョン先輩に、眼光鋭くKYさんが仰られた。
「私は、ついて来ただけだから、あんたが行かんと・・・!」
あれこれ言い訳をしていた川キョン先輩であったが、意を決して取付いた。その横で、情けなく状況を観察していたのは私である(^o^;)
 容赦の無い叱咤激励の声が飛び交う中、遂に川キョン先輩は3スラの核心ピッチをフリーで成功させた!どちらかというと、下から飛ぶ「激」の声は、的確に有効なホールドへと導いた形ではあったが、自分と置き換えたなら私にはリードは無理だと感じた。やはり、まだしばらくは川キョン先輩の、可愛い後輩でいさせてください!と思うばかりである(^_-)〜☆

  
3スラの6級35m。下から「激」! あの左トラバースをやり過ごして下を見る!
  
さぁ!続いて6-級へ挑む。
ノッペリしたスラブを直上後、アンダーにホールドを持ち右コーナーを登る・・・。
シビアなコーナーの乗り越しを過ぎると楽になる。
川キョン先輩の、華麗な登りを見上げる!
最近は、あまり誉め過ぎたり、勝手な人格作りをすると注意をされたりもする!
まぁ、いいではないか!川キョン先輩!先輩は、水流渓人のHPのアイドルなんだから(^^)
  
本日は、水流渓人とKYさんはお揃いのシューズ(^-^)・・・であるのだが、
なんでボクちゃんには登れないの?(-o-;)
下から、あれこれ指導していただきながら登らせていただくのだが、
チョンボを許していただけないので、辛くてヘロヘロの水流ちゃんである(-_-#)
 

   5+級の小ハングの乗り越しルートは、水流ちゃんリードで・・・(^_^ゞ
「見えまい!」と、ハングを乗り越す時・・・チト・・・ヌンチャク掴み・・・、
「こら!左手!」

「激」の矢が、ブスブス背中に突き刺さる!

小ハング越えの所を、川キョンを指導しながらのKYさん。
 

ここに来て、ようやく景色を眺める事が出来た!
 
少しブッシュがうるさくなる! 最終ピッチをフォローする川キョンとKYさん
  
終了点 南面基部の下降路
  
駐車場に戻り、握手のKYさんと川キョン
  

 KYさん、有難うございました。ただ、第3スラブルートを登らせてもらった・・・と言う事より、「岩登り」に対する姿勢や熱い思いを感じさせて頂きました!私の岩登りのスタイルや意識が、どれだけの所へ到達できるかは判りませんが、これからも宜しくお願いいたします。もうすぐ定年退職を迎えられるそうですが、たくさんの困難に立ち向かい挑み続けられる姿を、いつまでも私達に見せて欲しいと思います。
 

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7:30自宅発----9:45比叡駐車場----10:05登攀開始----12:40終了点----休憩----13:00下山開始----13:55下山----日向「お舟出の湯」----17:20自宅着

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