水流渓人「hot-news」

2006年4月5日 水流家・男組「ルアー釣行の幕開けだぜ!」宮崎県

 

長男が小学校を卒業した。
中学入学までの春休み、何か記念になることを・・・と思っていた。
  
本当は、二人で岩登り!と企んでいたが、天気には勝てなかった!
   

 私は、小学校の低学年から「釣り」に親しんで成長してきた。家の前を流れる川では、ハヤや鮒やウナギが釣れた。中学になって海釣りも始めた。ルアーにも興味を持ち、渓流に憧れた高校の頃。ルアー・フライと、大学の頃には東北の沢を釣り歩いた。就職して、本格的に磯釣りをした。家庭を持ち、遊びのステージを自然の中に決めた。キャンプや山、たくさんのアウトドアを楽しみながら、たまに行く海釣り。私の準備した道具に、単なる釣果を求める釣り・・・。そして、去年の夏。ついに沢歩きを家族で始めた。そして、渓流でのルアー釣りを、息子達に体験させた。

 
男同士の釣りの時間に言葉はいらなかった。
かつて、この美々津の港で、私は親父と明け方まで釣りをした。
ほとんど無言で・・・。
 
次男も器用にキャストする。 腹が減ったら勝手に食う。
   
朝まで降っていた雨だったが、嘘のように晴れた。美々津の港。
遊歩道沿いの海岸に場所を移す。 おかしな首?
  

 そう、こうしてキャストを繰り返すルアー釣りを息子達としたかった。息子達は、どちらも「釣れない!」とも「帰ろう!」とも「止めよう!」とも言わない。釣れなくても、どう楽しみ・・・そして、どうやれば釣れるのかを、考え続ける。握るロッド、そして伸びるライン、その先に「夢」があることを、息子達に判って欲しかった。釣れなくていい。そうやって、こうやって、一緒の時間を過ごして行く事が、男同士の釣りだと思っている。

   
風が強く、少し波が高かった。
  
入り江になっている所で狙う! キャストを繰り返す!
  
       

 薄暗くなるまでルアーを投げた。「そろそろ・・・。」と言ったのは私である。「そろそろ戻ろうか!お母さんに、やっぱりオカズは買わないといけない!と電話しておこうか!」
 長男の卒業記念にと、何か心に残る出来事になっただろうか?折角だから、男同士で・・・と送り出してくれたママ。やはり、いつでもどんな時でも、家族を近くに感じていたいと私は思った。そして、息子達もやはりそう思える男になって行って欲しいと願った。

 
  

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