2006年2月11日 家族山行「ウルトラマンの後に行く牛ノ峠」宮崎県
なんだかんだ言って、最近のママは大いに仕事疲れしている。長時間を費やし、あまりにも少ない報酬を得てくる。ただ、あまりにもやりがいのある仕事内容に、彼女の「やったるで!」魂に火がついたのかも知れない・・・。まぁ、なにはともあれ日頃子供たちとの時間が少ない分、より家族を感じられる「家族山行」へ出かけた。
西都から高岡町で、国道10号線に乗る。そのまま都城までは、大した距離ではない。途中から左折して三股町へ・・・。朝食も食べずに出てきていたので、食料品スーパーに立ち寄る。あれこれ子供達も好きなものをカゴに入れて行く、昼食は「棒ラーメン+もやし入り」を準備した。そのまま、スーパーの駐車場で昼食を済ませ、高畑林道を目指す。 宮村小学校手前を左折して、高畑川沿いに進んでいく。砂利道に変わる頃、「久留米山岳会」と書かれたマイクロバスが広場に駐車していた。ドライバーの方とお話をすると、道が荒れているので車高が低くホイールベースの長いマイクロバスでは走れそうもないので、ここから歩いて出発されたとの事だった。まぁ、22万キロ走った老体のデリカだが、大丈夫だろ!と先へ進んだ。山岳会の皆さんをゲート手前の小屋付近で追いついた。
ゲートは開いていたが、友達で先輩の遊也氏執筆の「九州百名山」(山と渓谷社)に従い、ゲート手前に駐車し林道歩きからスタートした。 20分も歩けば、左に登山口が出てきた。顕著な尾根に登山道がつけてあるが、この地点で標高670m・・・山頂は918m・・・引き算で・・・標高差248m・・・よっ!正解!・・・という事は、計算どおり地図どおり楽勝の歩きを意味していた。
落ち葉を踏みしめ、冬枯れの山は本当に趣がある。寒いかも・・・と、一枚多く着てきたが、歩き始めると暑くなってきた。
あっという間の山頂?・・・峠頂?、標高差どおり・・・地図どおり・・・の山行である。驚くのは「一等三角点」、そして天測点の大きなコンクリート柱である。これが百名山の理由だろうか・・・、実はそうではない気もする。これだけなだらかに登れる山はそう無い。昔、日南・飫肥と都城を結ぶ重要な峠道として使われていた事に思いを馳せながら、当時の物資運搬の大変さを考えた。なにもかもに恵まれる今、そんな喧騒を逃れたくて私達は山歩きをする。しかし、歩くか馬に頼るか出来なかった当時は、ある意味今よりもっと豊かな時代だった気がする。そんな、内面へ問いかけることのできる山道・・・、そんな珍しい感覚に浸れる異例の山なのかも知れない。
朝、ウルトラマンが終ってから出発だ!と言った息子達である。今度は、6時までに自宅に帰ろう!と言い出した。もちろんアニメである。早い下山だったので、帰路。都城市にある先輩の店「木望峰」に寄ってみた。友達で先輩の遊也さんも来ていた。霧島に行っての帰りだそうだ。久しぶりに会って話が出来た。 そろそろ家に戻ろうと店から外に出ると、かの有名な「G氏」がクライミングボードで遊んでおられた。次女と長男が競うようにトライし始めた。ぬぅぁらば〜と、私もやってみるが、自宅のボードに取り付けた簡単なホールドは無く、へなへなと敗退である。でも、少しいい気分に筋肉を使うことが出来た。笑顔が爽やかな「G氏」に会うことも出来た。1級課題をサラリと登ってみせてくれた・・・。ん〜っ素晴らしい! と言いつつ、6時には自宅に到着した。
自宅8:15----都城----10:30三股町----10:50ゲート近く駐車----11:10林道歩き始め----11:35登山口----12:15牛の峠論所跡----12:25牛の峠山頂----論所跡へ----昼食----13:15下山開始----13:43登山口----14:00ゲート近く駐車----都城市内へ----門川温泉----帰宅19:00
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