2005年7月18日 「尾鈴・甘茶谷/家族沢登り」宮崎県
娘達は、部活やら何やらで、今日も学校へ行った。帰りの電車時刻まで尾鈴に行こう!と言う事になった。 今年の夏は、家族全員で「沢登り」を目標にしている。出来れば山頂を極めたいが、それには子供達にも習得して欲しい技術がたくさんある。安全をどう確保するかは、頭の中や机上だけのものでは何のものにもならない。その場で使える事が必須でなくてはならない。まして、家族6人となれば、沢登りに行くには、私1人のリーダーではリスクが多すぎる。しかし、安全策へ偏るが余り、沢筋を外れてばかりでは「楽しみ」に欠ける。やはり、その場に連れて行くことから始めなければ、私の言葉も子供達に通じる気がしない。
今回は、林道がすぐ上を走っている「甘茶谷」にした。キャンプ場を過ぎ、2km上流の橋付近に駐車し入渓した。そのまま沢を歩けば、尾鈴山登山口を通り、右俣・左俣に別れ、尾鈴山山頂を目指せるが、リミットを14:00・・・、あるいは巻かなければ登れない滝まで・・・、と決めた。
子供達も、当然「ヘルメット」「ハーネス」「ウェーディングシューズ」は装着する。スリングでのプルージックを初めて教え、「次郎四郎の滝20m」を登らせた。 まず私が、簡単な階段状をシャワーで登る所を見せる。そして、次男が続く。しかも、数分前に教えたプルージックを自分でセットし、流れの横を登る。滑ると、そのプルージックが上手く効くかは疑問だが、登れる程度の滝である。長男も、スリングでプルージックをセットする。途中からメインロープをハーネスにセットさせ、プルージックを解除させ、シャワークライミングを体験させた。落ちてくる水の抵抗で、とうとう登れなかったが、いい経験になった事は確実だ。最後はママ・・・。ママは、一番簡単で流れから一番遠い乾いた階段状の岩を、ガッチリ確保されて上がって来た。この滝は、私が登った時、ロープの長さギリギリの所だったので、応急に、フレンズ1本での支点確保となり、私の踏ん張れる体勢をとるのに少々不安があった・・・反省。
ここは、釣りなら巻くところだが、泳いで一旦棚に上がり、滝左の岩を攀じる。10mIV-級って所かなぁ・・・。ここが、今日一番の緊張ポイントだったかなぁ・・・。私ももちろん初めて登ったが、登り上がってプレンズ2本がガッチリ効くクラックがあり、確保に心配は無かった。次男、長男、ママの順に登らせる。
子供達も、ずいぶん楽しい沢登りだった様だ。大した距離も歩いてないが、ママや子供達の満足した顔をみたら、本当に深い充実感に浸れる。「また来よう!」の言葉を何度も聞きながら、林道を駐車した所まで歩いた。
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