2005年1月10日 「雪と樹氷の韓国岳/家族初山行」宮崎県
どっか『雪』を見に行こう・・・! そんな提案を、体調すぐれぬママが言い出してくれた。 明日は課題テストの娘達は留守番となった。
生駒高原から眺めると、韓国岳だけが雲に覆われていた。 今日は、甑岳に登ろうと、遅出の出発で霧島にやってきたのだが・・・
登山口の車内で昼食を済ませた。自宅で沸かしてきたお湯をカップラーメンに注ぐと、皆で一気に平らげた。外はまばらに粉雪が舞っている。装備を減らし、ママを空身にした。「少し雪で遊べたらいいかぁ・・・。」「とりあえず5合目当たりまで・・・。」と、身支度を整えた。リュックには、4本爪アイゼン2つと、6本爪アイゼン1つ、予備の防寒着と非常食、熱いお茶を詰め込んだ。
ゆっくり、そしてゆっくり歩く。長男も次男も、固くなった雪をかき集めながら、小枝を揺すってみたりしながら歩く。毎年、霧島で雪を楽しんでいる。中学の娘達はテストで来れなかったのが、親父のイメージ・・・水流渓人的スタイルではない感じがしてならない。家族一緒にその場を感じたい。少し、変化してきつつある状況も受け入れなくてはならないと判っているのだが・・・。 正月休みが終って以来、実に嫌な事続きで少し凹んでいたが、強烈な風が頬を打つ度、もっと強い自分でなくてはならない事に反省していた。4人の子供を育て、家族を維持するという事・・・大変だが、皆が笑顔でいられる状況は私が作らなくてはならない。今年一年を・・・どころではなく、子供達を育て上げるための手段に、もっと努力が必要な時期がそこまで来ている。私は、家族は、どう生きていかなくてはならないだろうか・・・私は揺れている。今、不思議に寒さを感じないで歩いている。
寒さのイタヅラで、私のニット帽子は頭から出る湯気が凍りついた。ハゲた頭に、白髪でもいいからこれくらい生えて来たらナァ〜なんて、潔いハゲ親父は思ったりはしない?イヤ、ちと思ったりする。ママは髪の毛が綺麗に「髪氷」となった。次男は、髪の毛とまつげが白くなった。
5合目まで・・・と歩き始めた韓国岳だったが、山頂まで行こうとママも言ってくれた。おかげで「突風」と「寒さ」を体験できた。この体験は貴重である。この宮崎にして、自分の息が凍る体験を出来る子供は少ない。アイスバーンを歩く子供は少ない。長男は、初めてアイゼンを装着した。果敢にアイゼンの爪を試しながら歩いた。
今年はどんな一年だろう・・・。念頭に「健康」だけを願った私である。健康でさえあれば、この一年をどう過ごすか・・・それは、自分の頑張りでなんとでも出来るものだ!と思っている。そして、それを幸せだと感じる事の出来る感性を養っていけばいい。すでに、いとおしい家族は側にいるのだから・・・。
自宅9:30----えびの高原着11:30----車内昼食----登山開始12:15----山頂13:55----下山/登山口着15:05----夢見が丘----自宅着18:30
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