2004年9月15日 「比叡デビューの仲間をサポート登攀/TAカンテ」宮崎県
福岡在住の山の先輩からメールをいただいた。内容を要約すれば、興味を持ち始めた「沢登り」の技術を高めたい方がいる・・・との事。先輩も私も、沢登りは岩登り技術の延長に存在すると思っている。私で出来ることであれば・・・と、引き受けることにした。教えることで、自分自身の再確認にもなる。 そして彼女は、同じ町に住む知り合いでもある。1晩、我が家のクライミングボードと手持ちのクライミングギアを使用し、簡単な基本動作の確認をした。そして、今日「比叡」で実践練習となった。本当は、もっともっと基本的な練習をした上で本チャンルートへ来るべきなのだろうが、私の山の師匠は、まず、何の知識も無い私を比叡の第一スラブへ連れてきた。でも、私はそうしてもらった事で、岩登りに対し、安全に対し、何が必要なのかを自ら理解できた。やはり、体験してみないと判らないと思う。 そして、今日。自然は私たちに素晴らしい体験をさせてくれた。快晴で始まった朝・・・・・、途中で雲が立ち込めた。雨がパラつきはじめた。懸垂下降もしたことの無いゆきさんを、登攀中にどうするか・・・私は揺れた。判断は、早い行動で稜線を捕まえる事であった。結果オーライではあったが、登攀終了後に雨は降り出した。たくさんの要素は、ゆきさんだけでなく比叡5回目のじんさんにも、そして今日リーダーの立場である私の意識をも高めてくれた。
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