水流渓人「hot-news」

2004年5月26日 「比叡I峰・第4スラブルート登攀」宮崎県

駐車場から取り付き1分の入り口に新しい看板・・・。紹介しておきます。(^^)
水曜登攀隊の初見クライミングは更に更に続く・・・

  
 
今日は、川キョンを交え1週休んでの水曜登攀隊である。その間、小松の親分は、ボルダーや室内壁で打ち込みに余念が無く、本業のカヌーでは、軽く県大会で、「スラローム部・準優勝」「ワイルドウォーター部門・3位」の成績を残していた。
 先週は、雨天だったので、少し気分も熟成され、「どこを登ろうか?」談議にも熱が入った。「3人揃えば比叡III峰!」の合言葉で、「ラストフロンティア・ルート」「白亜スラブ・ルート」が候補に上がっていたが、岩の乾きというキーワードから「I峰・第4スラブルートをこの際終わらせておこう・・・。」と相成った。
 

第4スラブルート
全長310mを誇る比叡屈指の最長ルート
ピッチ グレード 長さ
1P IV+ 45m
2P 40m
3P VI+ 20m
ブッシュ    
4P VII 35m
5P IV 30m
6P III 20m
7P IV+ 20m
8P IV+ 45m
9P IV 45m
10P III 10m
 

1P・IV+・45m 水の染み出し跡がはっきりと判る。

 
 左方面へ1スラ・2スラ・・・・、いつも濡れている右方面4スラ・1Pの取り付きである。雨降り後しばらく続く染み出しが、今日はカラカラに乾いている。梅雨前に苔のポロポロした岩肌を登っておかないと、ニュルニュルになる。
 川キョンは、以前に山岳会の会長と3Pまで登り、スズメ蜂の襲撃を受けて撤退している。未だにルートは不明瞭で、スズメ蜂の恐怖が残るばかりと話した。気休めの虫除けスプレーを全身に振りかけ、いよいよ取り付く。
 

 1Pの中間当たりから、上/ビレーする小松の親分と、下/硬い登りの川キョン(^o^;)

 1Pビレー地点から取り付きを見下ろす。

 

3P・VI+へ取り付く小松の親分

なんとも難しそうなロープの張り具合である

 
 2PのV級は、草がいやらしいバンドトラバースからカンテに取り付く。木が茂り、ピンが隠れなんともルートファインディングに苦労した。ワンポイントだが、傾斜のキツイところで微妙なバランスが必要だった。楽しいピッチ。
 チョックストーンのある岩の隙間を抜けると、左IV級/右VI+級のスラブが現れる。リードする小松の親分の目は、右しか見ていない。実に難しいムーブを攻略し、ハング状に見える上のピンにプロテクションをとった。続く川キョンと私は、「登ってよぉ〜し!」と聞く前に、ハーネスにアブミをぶら下げていた。それでも、ヌンチャク摑みで手前からピンに立たないと届かないほどであった。キツイが楽しいチョンボ登攀である。まだまだ、フリーでは無理なことを思い知らされる。
 川キョン先輩に、表情にゆとりが出てきた事を誉めていただく。ブッシュで、しばし行動食を取りながら、次のピッチで「スズメ蜂襲撃」を思い出し心配していた。(-_-メ)

      

 4P・VII級をリードする小松の親分。出だしからホールドの無い厳しい登りとなる。5mほどが結構大変で、登りあがったテラスではバラの棘が待っていた。写真は、そのテラスより上部の、更に傾斜のキツイ厳しいスラブ。
 

 さぁ!という顔で、川キョン先輩からVII級のフォローが始まる。もち3段アブミ2本をしっかりと携え、容赦なくアブミを掛け返るカワイイ川キョン先輩である。そんでも厳しい・・・!と言いながら、自分のアブミを回収できずに、残置してしまう大チョンボまでやらかす始末・・・。
 その登りを斜めに見ながら、先輩に続きアブミを掛け返る後輩の水流ちゃんである。我ながら、フリーのルートを人工で登るのは気が引けるが、それしか出来ない技量でもあることが、チト悲しい。先輩の残置してくれ?たアブミを丁寧に回収しながら、なんとか小松の親分の待つテラスへたどり着く(^^ゞ

快適なIV+級ルート、
下から登れば尻しか写せず(^o^;)
ツツジと川キョン・・・q(-_-)bad!!
いえいえd(-_^)good!!
   

 5P〜10Pは、ビレー点を意識せず、ロープ一杯近くまで登り、確保することにした。初見でのクライミングを続けていたら、いつもルート図通りにいかない事も多かった。自分で支点を作ることは問題ない。かえって練習になる。しばし、ブッシュがうるさいルートと思いきや、また快適なスラブが広がったり・・・で、楽しく終了点を迎えることが出来た。よくまぁこんな所にルートを抜いたなぁ・・・と、感心することしきり・・・。感謝することしきり・・・。 

終了点で、松の屏風を背に「水曜登攀隊」の雄姿を写す・・・ナンチャッテ(^_-)〜☆

   
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