水流渓人「hot-news」

2004年4月29日 「神陰山〜万吉山/家族山行シャクナゲ編」宮崎県

家族登山隊・尾鈴山系
「シャクナゲ山行」前泊テント泊付

 よし!「神陰山〜万吉山〜尾鈴山」をゆっくり歩いてみようと、ママと家族山行の計画を立てていた。夜、次男が「同じクラスの○○ちゃんも、尾鈴に登るんだって・・・家族で・・・。」と話した。丁度その時は比叡のクライミングから戻ったばかりで、「へぇー、会えるといいね!」と答えただけだった。
 しばらくして、家族で山登りなんて珍しいなぁ・・・という思考が転じて、「みどりの日」だし、何かイベントでもあるのだろうか・・・と、更なる思考の転がりを見せ、「山・・・イベント・・・・山開き?」と発展した。ネットを調べる事、20秒。町主催での「尾鈴山山開き」の日である事が判明した。こりゃ、大変だぞ!山開き参加者の車両でつかえてしまったりすると、「神陰林道」へ入りこめないかも・・・と、大そうな思考の転がりとなった。ならば・・・、久しぶりの「登山口泊」となった。
 夕食も、入浴も、子供は宿題も済ませ、弁当の準備と山支度が完了したのが、夜11時。さっさと、車に乗り込むと、まずコンビニ。そして、尾鈴へと向かう。夜の林道は神秘的だ。車の映し出す世界は本当に神秘的だ。闇のトンネルを走っている気分だ。鹿が併走する。荒れた未舗装路をゴンゴン飛ばして林道終点の広場に到着した。以前に来ているので、すぐに登山口だと判った。
 外に出ると、満点の星空である。鹿の鳴き声がうるさいほど響き渡る。古い使い込んだテントを広げ、シートを引くとシュラフと、次女と長男と私がテントに入った。ママと長女と次男は、車のシートをたおして寝る。

   

 すっかり熟睡していた。鹿の鳴き声もいつしか消え、周囲は小鳥のさえずりに変わっていた。シュラフでまどろみながら、うたたねを繰り返していると、日が差し込んできた。

 
朝食後は、厳しい「お菓子」配分 自然林の中を歩くのは気分がいい
神陰山山頂手前で太平洋の視界が広がる。眺望はここだけ・・・
 
樹木の数の1割程度の開花 神陰山1272m
万吉山との鞍部 シャクナゲは本当にやさしい光を放つ
     
万吉山1318m

 
 人の少ないコースは、とても好きだ。そこに家族だけの息遣いが聞こえてくる。ささやくほどの会話も聞こえてくる。ママの体調が悪く、足がしびれがひどくなりそうなので、尾鈴山までは足を延ばさず、万吉山で引き返す事にした。アップダウンのコースなので、少しきつくなるかも知れないと思ったからだ。
 それより、万吉山で昼食を食べ、遊んだり昼寝をしたりしてゆっくり過ごそうと思った。実に、ゆっくりとした時間を共有できた。それこそが大切な事であるのだ。子供の話を聞いたり、ふざけたり・・・、他の人たちの休日が自宅であったり公園であったりするように、我が家は「自然の中」というだけなのだ。

     
万吉山と神陰山の鞍部に立つツガの大木。
日常に感じる事の出来ない空間だと思う。そんな空間だと思う。
そして、そんな空間を家族は、いくつも共有してきた。
そして、これからも限りなく共有していく。
  

 下山すると驚いた。同じ山の会の方が、30人もの仲間達を連れ、シャクナゲ鑑賞登山をされていた。神陰山だけのピストンだったので、ほとんど会うこともなかったが、誰もいなかった登山口の林道終点に10台もの車が駐車していた。挨拶を交わしながら、記念撮影にまで加わり解散した。
 帰宅し、明るい内に風呂に入り、庭でバーベキューをした。いつもの、13年使い込んでいる七輪1個で肉を焼き、家族6人で食べた。それも、家族のペース。

  
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23:30前夜自宅発----0:40神陰登山口----6:30起床----7:50登山開始----8:40神陰山山頂----10:40万吉山----昼食----11:50戻り----14:20登山口--------15:30自宅着

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