仲人なんか
しちゃったりして・・
初の仲人を頼まれる。
断るわけにゃいかぬ、山の大先輩の息子だ。

「あっ、はい。いいですよ。」
と、引き受けてしまった。まあ、大先輩の親父も、新郎の息子も、親しいつきあいである。

 仲人つったら、始めの挨拶があんじゃねえか。失礼のないように、新郎新婦の花の門出だ!・・・と、思うも、眉は引きつり、ハゲ頭から汗はしたたり、喉はカラカラで唇は乾き、おまけに、書いた原稿を自宅に忘れて来たりして・・・。その割に長いスピーチで、一席ぶちかましたりして・・・、あー、失礼は無かったのだろうかと、少し落ち込んだりして・・・。
新郎たっての希望で、我が息子「次男4才」白の燕尾服、娘「次女8才」白のイブニンクドレスで登場。一家総出の披露宴となる。
余談ではあるが、今後、仲人など引き受けられたり、式服に燕尾服をご着用になられる紳士の皆様にご忠告したい。燕尾というぐらいだから、尻にしっぽみたいな、後ろフンドシみたいな物がある。様式便器に座る際、ちょっと注意しないと大変だ。私の場合、着水の時点で気づいたからいいようなものの、上から落下物を命中させてしまうと、こりゃまた大変だ。入場は、仲人の男子から入場。こりゃまた、ウンがついて大変めでたい式になる。

おめでとう、ふたりに幸多かれと望むのみ・・・。

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