水流渓人「hot-news」

2004年2月11日/建国記念の日 「落水の滝」宮崎県

 
  

 去年の11月24日ぶりに家族全員で歩ける。腰痛で待機ばかりの休みであったが、ママが「凍った滝を見に行こう!」と提案してくれた。少し長女が、試験前だから・・・とか、部活があるから・・・とか言ったが、「皆で行くから、他は何もしなくてもいい!」と指定された(*^o^*)。
 「落水の滝」は、
去年にもママと来ている。ため息が出るほど圧倒的な印象を受けた。凍った滝つぼを歩き、ころがっていた氷を水筒に詰め、持ち帰ってブランデーを飲んだ。
 

 
西都を出発し、延岡経由で大崩山を目指す・・・。
上祝子のダムから凍りついた滝が見えた。
子供達が「すげぇーー!」と叫び、一気に盛り上がった。
  
祝日なので8台駐車していた。 さぁ、出発!である。
 

 寒いかなぁ・・・。滝が凍るってどう凍るのぉ・・・。食べれるっちゃろか・・・。川の上を歩けるってウソやろ・・・。子供達のたくさんの期待が込められた今回の計画だった。標高差150m、往復3kmの軽いトレッキングである。楽な行程は、それなりにどう楽しめば良いのか家族は知っている。ママと腕を組みながら長女は世間話に興じている。次女と次男は、歩き始めてずぅーっとロード・オブ・ザ・リング口調で遊んでいる。私は長男と久しぶりに手をつないで歩いた。「嬉しいやろ?」と聞く私に、鬱陶しい顔で「うんにゃ!」と答えていた。沢山の野鳥を見ることが出来た。

 

ずり落ちてきた岩盤・・・と言うべきところだが、いっぱしのクライマーらしく「ボルダー」呼ぶ!
 
氷結した川で次女 本当に川?とストックでつつく長男
「落水の滝」圧巻である・・・。
アスイクライミングの練習をしている人もいた。
  
滝つぼにて・・・「全部氷?」

 滝が凍るとはこういうことを言うのだ!ハッハッハァ・・・と言う間もなく子供達は氷結した滝つぼで遊びはじめた。想像以上に大きいので、しばし動きの遅い子供達であったが、しばらくすると全開でそこらじゅうの氷をつつき始めた。
 予定通り、「滝の氷を集め溶かして沸かしラーメンを食うぞ!」という計画を遂行した。融けるとなべ底に木屑や植物の粉が漂っていた。まさに自然の恵み?「滝つぼラーメン」を味わう。

家宝「集合写真」(^-^)
 
さぁ!下山するぞぉ! 壊れた石積みで、ロード・オブ・ザ・リングごっこ
 

上祝子の部落から大崩山の小積ダキが見えていた(左)
  

 下山するまでママの表情が明るかった。たいしたことの無い登りでも、やはり足がしびれたようだ。でも、気分は最高だったと言っていた。帰路、子供達も満足げに居眠りをしていた。早めの帰宅なので、一緒に夕食を買いに行く。ホットプレートを出して焼肉をした。元気一杯パクつく子供の顔をながめていると、今日の1日に感謝する気持ちに包まれる。
 気負って追い立てられるように繰り返した「家族行事」も、自然な形で続けていけることのほうが素直に楽しめる事が判った。親の描く夢・・・、家族が描く夢・・・、夫婦で描く夢・・・、そして、子供達それぞれが描く「夢」。おだやかな休みを過ごすと、何かが深まって行く気がする。

 
 

:00自宅発----10:20車止め----10:30歩き始め----11:50落水の滝----昼食----13:30下山開始----14:20下山----17:40自宅着

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