水流渓人「hot-news」

2004年1月7日 「自宅から速川神社までお散歩/西都市」宮崎県

おーし!「行ってみろかいね!初詣も兼ねて・・・。」

 「山」でなく、「釣り」でなく・・・「散歩」を選んだ。自宅から徒歩で出かけるのは、めったに無いことだが、車で出かけなくても十分な自然が残る田舎に住んでいる素晴らしさも・・・たまには確認しておこっかなって(^_^ゞ・・・出かけた。
 お菓子と水を長男に背負わせ、自宅を出る。我が家の前は、公園になっていて、子供達が通称「海賊公園」と呼んでいる。ブランコを支える支柱が海賊のキャラだからだそうだ。近所の人に顔を合わせながら、てこてこと出かけた。

 
 
一ツ瀬川の堤防に出た。広い芝生の公園になっていてグランドゴルフの大会が行われていた。写真を6枚つないで見た。
  

山角橋(やますみばし) 増水時には沈む潜水橋なのだ。
   
今日も男同士のてこてこ歩き 最近完成したのである
 

 下水流(しもづる)地区にかかるこの橋は「下水流大橋」と名づけられている。この下水流地区には無形民俗文化財 国選択 下水流臼太鼓があり、小学校の運動会でも実施される西都に馴染みの多い伝統芸能である。

 
何度も流されても、人々の生活を支えている。
 

 ボクたちは、夏の頃いつも「もぐり橋」とか「潜水橋」に行った。橋の上から飛び込んだ。今でも何かにつけ、ここの堤防を車で走る。そこには変わらぬ風景があるからだ。でも、私より年上の人たちは、「ダムが出来て川が変わった。」と遠い目をする。私には判らない。でも、私の子供達は私の感覚ですら理解できないはずである。川遊びは禁止になっているからだ。何が良くて、何が悪くて・・・と思っていた。しかし、何が残って都合良くて・・・何が残って都合悪くて・・・の時代になってきている。

   
 
強固な橋に架け替え工事が完了した。
 
そして、堤防の道をたどると・・・
 
児玉久右衛門 「杉安いぜき」
児玉久右衛門について・・・
ひむか学のホームページに詳しく掲載してあります。
■どんな事をした人??→クリック
■どんな人???→クリック
資料館(無料)・・・今日は休館! 石像を見っけ!
杉安いぜきから杉安橋までの河川敷は、多種な樹木の遊歩道になっている。 かつては杉安峡と呼ばれ、屋形船が出たり、宿で賑わっていた・・・そうだ。
   
ここから車道をそれ、川沿いの歩道へ向かう・・・
そして、いよいよ「速川神社」へ
   
桜並木の歩道 だんだん雰囲気が良くなる(^-^)
ミツバチの「ウト」 視界が広がり川面が見える、対岸は国道219号線

  
懐かしさに・・・
しばし見とれたクズ岩の掘削道・・・
中学二年、私の手には東京新聞出版社の「新岩登り技術」の本があった。
阿部和行著・昭和46年発行のもの・・・、お小遣いを全て登攀具に変えた。
左のもろい壁を登った。
調子に乗って、右のハングにハーケンを打ち込んだ。
鈍い音でささったハーケンは、3本すべて抜け、私は落ちた。
憧れが消えた「あの日」以来・・・
 

対岸、通常の参拝入り口の鳥居 参道・・・に、なつかしいお菓子

急登500mで到着

速川神社本殿
 

【速川神社】
 神社の祭神には、瀬織津姫命(せおりつひめ)をお祭りしてありますが、神社の創始者は、新しい土地を求めて南下された天孫ニニギの尊が、伴人の瀬織津姫命を速川の瀬で亡くし、此の地に小祠を建立して、御霊を慰めたことに初まるという伝説が残されています。
 神社の周辺には昔から、男滝・女滝・蛇滝等と称する七滝ありと語り継がれ、その内の蛇滝が今の龍神の滝にあたります。
 現在、参拝者が生卵1個を供えて祈願する慣習は、この七滝に捧げる龍神信仰から発生したものであります。 

西都市観光協会の看板より

   

河原に下ると、ママが待っていた。さぁ、昼飯にしようか・・・14:00
 

 「散歩」がいいだなんて、悲しい気分になる、休みの少ない私の仕事では、土日も会社なので、のんびりした家族での休日がない。この埋め合わせは一生出来ない。ほんのささやかな他愛ない日常が欠落しているのであり、それはたぶん取り戻す事は出来ない。多くの親は、子供のスポーツの応援へ出かけたり、家でゴロゴロしたりも出来る。山に登らなくても、そこらに散歩に出かけたり、公園でキャッチボールをしたり出来る。自宅に庭があっても、子供達と庭で遊ぶ事はほとんど無い。誰に恨みを言うわけでもないが・・・、境遇が変わるワケでもるまいし・・・。「命に関わる危険」を覚悟しながら、より凝縮された「遊び」へ移行しつつある自分に気付いている。少ない時間で、どれだけ燃焼できたか・・・、他の人には出来ない事ができたか・・・。リスクを負い「家族で登山」や「家族でクライミング」などと挑戦し、家族まで危険にさらす。それが、今の環境から来るものなのかは判らない。願わくば、事故でも起きなければいいのだが・・・。しかし、「ささやかな日常」が手の中に無い現実、もっと家族を近くに感じていたいと思うのは私のワガママだけなのだろうか?他人から、「いいねぇ・・。」「羨ましい。」と言われる。本当にそうなのか?私には、他愛ない時間が少しでもいいから欲しいと思う。カレンダーを見ると、子供達と休みが一緒に過ごせるのは年間で21日しか無い。泣き言かなぁ・・・と、思ってしまう。

 
自宅から11km  標高差270m
  

高塚山中腹の展望所から、一ツ瀬川を眺めながら弁当を食べた、

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