水流渓人「hot-news」

2003年6月4日 「大崩山/坊主尾根」宮崎県
【観音さまに見守られた村・西郷村・尖山/水流渓人】

 
去年の6月第一週に、長男とヒク塚〜坊主尾根を歩きササユリを見た・・・

 
 出来る限り、月1〜2回のペースで夫婦山行をしたいと思っている。35年ぶりにあわや上陸?という「台風4号」が通過し、梅雨も近づく不安定な時期だか、去年は長男と充実した「大崩山山行」であったので、周回コースは時間的に無理だとしても、坊主尾根〜小積であれば、短い時間で楽しめると計画した。
 当然、この時期のお目当ては、大崩の名花「ササユリ」だが、コースのはしご場や展望も素晴らしいコースである。熊本のじんさんご夫婦もご一緒いただき、長男も大好きな大崩と聞き、前夜「自主休校」を決めての参加となった。
 
 当日の朝、天気予報では遠くを通った台風5号の影響か・・、海沿い降水確率60%、山間部40%・・・雷雨との事である。長女を駅に送り、7時に自宅を出発する。予報どおり雨が降り出す。延岡で待ち合わせていたじんさん夫婦と合流し、祝子川のオリンピアロード(旭化成陸上部がロード練習する道)沿いに登山口を目指す。祝子川温泉「美人の湯」駐車場でトイレ休憩をするとき、初対面となったじんパパさんと水流ママが挨拶を交わす。温泉下駐車場には立派なトイレがあり、登山の前夜泊のキャンプ地として利用を許可されている。簡単ながら「炊事棟」も増設されていた。
 
 開発中止運動で中止された林道を進むと、雨による侵食で通行不能となる手前で駐車する。身支度を整え自然に戻りつつある林道を歩きながらじんさん夫婦と会話が弾む。心配していたママからも大きな笑い声が聞えるので、通所のペースで歩いたが後から聞いたら少しきついペースだったそうだ。1時間程度で小さい沢を石伝いに渡渉する。雨が降りそうになったり、青空がのぞいたり・・・。はしご場で降雨があれば引き返すとの約束で先に進む。
 

本日自主休校の長男。渡渉の沢で・・

坊主尾根のはしご場が始まった・・

 

坊主岩(米塚)
悪場が続くので、慎重に行動する。

見返りの塔より小積ダキを見る。
 

 今日の予定は、ペースがあがれば小積の岩場で昼食のつもりだっが、遠く聞える雷の音が気にかかる。坊主尾根に入り、続く急登やはしご場に喜ぶ長男とは対照的に、ペースが落ちるママである。思いついたのはコース途中の「岩屋」である。そこまで行ったら昼食にしようと先を急ぐ。
 あるはずの「ササユリ」は、蕾を少し確認できただけでやさしいピンクを見せてくれない。ママに見せてあげかっただけに少しがっかりもしたが、大崩の魅力はそれだけではない。次々広がる圧倒的な景色である。よく見ると、ベニドウダン・ツクバネウツギ・ヨウラクツツジは見ごろである。特筆しておきたいのは、見返りの塔からみた「小積ダキ」の迫力の岩峰である。去年の苦しくも感動の「中央稜登攀」がよみがえってきた。

 

ヨウラクツツジ
   

 象岩下のワイヤートラバース。下はそのまま坊主谷の底・・・(¨;)

 渡り終えた所で記念撮影。小積まで15分だが、今日はここまでで引き返す。

 

 下山は、特に注意して下る。どこで事故が起きても不思議でないコース。

 ササユリは蕾のまま・・・

  

 昼食を岩屋で食べる。とまりたくなるほど快適な岩屋だ。しゃべりながら、食べながら楽しい1時間が過ぎるのは早い。空も明るくなってきたので、昼食後、ママ以外は空身で象岩下のワイヤートラバースを目指す。迫る小積の岩峰、坊主谷に広がる原生林。木山内岳・桑原山を正面に見ながら、今登ってきた坊主尾根が一望である。
 ワイヤートラバースを渡り終えたところで記念撮影。じんさんのご主人に大崩山の素晴しさを語るが、語りつくせないほど魅力のある山である。ママもわく塚を歩いていない。少し鍛えて、ゆっくり楽しみながら・・・できれば「りんどう丘」でテント泊でもしてみたい。
 
【嬉しかった事】
・夫婦山行ができたこと。 ・大崩山に来れたこと。 ・長男もついてきてくれたこと。
・じんさん夫婦も来てくれたこと。 ・雨が降りそうだが晴れ間も見えたこと。
・けがしなかったこと。 ・中央稜を眺めたこと。 ・弁当の玉子焼きの塩加減がバッチリだったこと。
・長男の歩きがしっかりとしていたこと。 ・梅酒を飲めたこと。
・笑えたこと。 ・また来ようと思えたこと。 ・計画通りに帰宅できたこと
・帰路、日向あたりからママが運転交代をしてくれ、助手席でビールを飲めたこと(^_-)-☆

 
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7:00自宅発--8:50延岡--10:10林道車止め登山開始--11:12分岐--12:20坊主尾根岩屋---昼食---13:20象岩へ--13:35象岩下ワイヤートラバース--下山--15:50下山----18:30自宅着

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