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取り付きで記念撮影。IANさんは、新しいシューズを嬉しそうに握っている。
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ヒエー!トップのINAさんをビレーしながら、1Pノーピン40b・・・、今日は、フォローが良いー!と、妙に腰砕けた瞬間。
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1P、快適なフリクション
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3P、少し傾斜が出るが、手のひらとシューズがビタッと張り付く。
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4Pは、中央バンドへ右上する。
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5Pのビレー点、高度感が出る。
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6P・X−の核心部をクリアするINAさん
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6PX-の核心部を乗り越えた所。水流得意のプロテクションレスト??
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ルート図を見る
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INAさん撮影の、6PX−水流渓人のヘッピリなのだぁ!
言っとくけどな!スンゲェ怖ぇんだぞ!下は、ズバーッと谷底なんだぞ!
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大滝左ルートへ平行移動する。問題なしのピッチは、俄然はりきってリードする水流渓人!7P・V?
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「メシ食ったから、残り2ピッチ楽しんで行こうか!ここからが核心部やな?」
「エエエッ?ここからっすか?ホールドが見えないんすけど、どこ登るんですか?」
「ん?そこら辺、どこ登ってもいいよ!」
「え?・・・はぁ!」
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8Pの核心クリアで、ニーレストで振り返るINAさん。
このピッチは、70度以上の傾斜、しかもホールドは乏しい・・・
属に言うスメア・・・、だだニュルッとズリながら登る。
「右足が落ちる前に、左を出して・・・!!!」
と・・・・・。んな事、出来る分けないけど「はい!」と言う。
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さぁ!登りまぁす!1回、泣きのテンション!
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9PX+、微妙なスラブからクラックに入るINAさん。
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終了点で、水流ちゃん何してんの?→
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セルフタイマーのセットでしたぁ!
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「一の坊主」基部を移動、まだ気を抜けない!
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「リンドウ」だぁ!と、余裕も出る。
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初体験「15b懸垂下降」水流ちゃん
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INAさんは、華麗に降りてくる。
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さぁ、ここから一気に下山デェ〜す!
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秋だねぇ〜
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フィクスロープをたどり、一気に下降。
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ホォら!取り付きに戻ったでしょ!
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ここを登ったんだぁ・・・と、惚れ惚れ見上げる「南面大スラブ」
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駐車場より
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稲穂と鉾岳
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岩登りの心理
そんなもん深く考えても仕方ないのかも知れない。
何につきる?
良く言われる「緊張感」?とか、「達成感」?
何か違う感じもある。
「信頼感」である。
ザイルで「命」がつながる訳だ。
初めて鉾岳の大きなスラブを見上げた時、その時まで緊張を持って想像していた350bの9ピッチが、今、現実になろうとしているその時・・・。
私は、そのスケールの壁より、隣に立っている先輩のスケールの方が大きく見えた。
私は、当然トップでは登れないので、「連れてきて貰った立場」「登らせてもらう立場」だが、自己の実力も、このコースも未知のものである。
その大スラブを前に、緊張感とか恐怖感と言うものは全く無くて、先輩はそのスケールを飲み込んでいた。
1ピッチのビレー点から、「登ってよし!」と声がかかる。
私は、ニコッと笑う。
一番の核心部で、動けなくなった。
右足が20センチほど下にズッた。
岩の結晶に、指の指紋を引っかけている感じのホールドだ。
「大丈夫!いけるいける!」
本当に、登れてしまった。
やはり、ルートの難しさを越えた先輩の声だった。
そんな、人としての素晴らしい「信頼感」を感じての1日だった。
10月2日「水流渓人な日々」より
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