2002/06/19

山の会「事務局同級生コンビ」
新人養成「岩登り講習」

 彼でなく彼女はナース。地元の山岳会の友達であり、同い年であるが、山の「大先輩」・・・。いわゆる今日の指導者であり、私は生徒。
「あ・・・、はい!19日っすか?いいっすよ!はい、連れて行ってください。天気の方は、梅雨ですがなんとかしておきます。」
「5時、出発だからヨロシク!俺・・・じゃなく私は、夜勤明けだから寝るけど、運転ヨロシク!」
「はいはい、こちらこそヨロシクお願いします。」

川キョンと比叡山駐車場にて・・ TAカンテ取付点・・・・

1ピッチをリードする先輩「川キョン」ここが核心部となる、「オーシ!付いて来い!」「はい!」

2ピッチ目は水流ちゃんリード、濡れた草付きがいやらしいが、スラブへ出ると快適。

TAカンテ非常に快適で、初級者には最適

1P 30m】取付きからバンドを短く右上したあと、出っ張りを左に巻いて越え左のフェイスに出る(核心部)。左上して、松の木でピッチを切る。

2P 45m】草付きの左上バンドから45b一杯に伸ばして、傾斜のついたスラブを直上するとカンテとなる。

3P 45m】快適なカンテルートの始まり。中間にピンが1本で45b直上する。ビレーピンが見えてくる寸前のガバホールドは、どう考えても浮いている。

4P 30m】倒れそうな岩を背にビレーとなるが、ルートは高度を楽しみながら抜群のフリクションで快適。

5P 30m】最後は凸状のスラブに入ったクラックを登り、大きな松の木が終了点。

2ピッチを登りビレー点から松の木を見る。(写真右下のピンクヘルメットが川キョン)
3ピッチ目水流リードで・・・、ピンは45b間に1本。それがプレッシャーかな? 3ピッチ終了ビレー点、左の岩は浮いている!こそぉーっと置いてある感じ!

 4ピッチ目、「そのままイキマース!」と、川キョン・・・・。「つるべ登り」で、水流がセカ ンドから良い角度の写真をいただきましたっす!「せ、先輩!ボクは震えてるんぢゃないっすよ〜!感動してるんっす!」

4ピッチ終了のビレー点で景色を楽しむ。後、1ピッチで終わってしまうのが惜しいほどの景色である。
5ピッチ目、水流がリードで川キョンを迎える。
登攀終了。先輩と後輩が無事を記念して握手。 旨いビールを飲みながら、矢筈を眺める。
槙峰の沿道にカワラナデシコ お約束「日之影温泉駅」
 
 岩登りの爽快感と、仲間の信頼関係に魅力がある。朝起きると、ママが弁当を作っていた。氷らしたお茶と行動食。リュックに詰めると、仲間の車の音が、玄関から聞こえた。「いい天気になって良かったね!」と送り出してくれた。岩に取り付いた時、終了点まで登り、そして「ただいま!」と無事安全に帰る事を胸につぶやいた。クライミングシューズの底が、足の皮のように繊細に岩の感触を捕らえていた。見下ろせば、綱の瀬川の谷底・・・、見渡せば、遠くの山が見えていた。吹く風が、五感を包んでいた・・・。
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