2002/03/13

 

 

 何かを、いつも感じさせてくれる「加江田渓谷」を歩いてみた。リュックに、弁当と水、そしてコーヒーを飲むためのコンロとコッヘル・・・。歩きながら、サツマイナモリの群落を見た。見上げると、斟鉢山への稜線は、薄いピンクのヤマザクラがポコポコと彩っている。
 「卒園式の練習があるっちゃかい、ボクは休めんとよ・・!」
 「いいが、いいが!小学校行ったら休みにくくなるっちゃかい、お父さんとお母さんと3人で遊べる日は、休むといいっちゃがぁ・・!」

種別・国指定天然記念物
名称「双石山」
指定年月日 昭和44年8月22日

 双石山は、海岸に最も近い自然林であり、標高509bで尾根の両側は屏風状の岩壁がそそり立ち急峻な山容を呈している。東側の斟鉢山と徳蘇山の速峰との間に屈曲多い日向ラインの峡谷が入りくんでいる。地質的には、第三世紀中新世で砂岩及び礫岩の傾斜隆起層からなっている。樹林としては、自然林として稀少であり、シイ・カシの典型的な暖樹林である。植物では、北限植物、南限植物、稀有植物、暖地植物等シダ類以上の高等植物115科579種、コケ植物157種を数える。動物においては、南方系昆虫、局地産昆虫等、昆虫種115科660種を数え、鳥類約50種、その他数種の獣類、両生類が生息している。
 しかし、未だ未調査の部分が多く、ベールに覆われている部分も少なくない。それだけに市街地に最も近い自然観察の好地である。

宮崎市教育委員会

      

 今日は、私の通勤車、タダでもらった「パパのミニカー」でやってきた。なんと言っても、おしゃべり好きの次男には、会話の近い狭い空間がお気に入り・・・、いい加減、静かにしろ!と言いたくなるほど、喋ってくれた。


サツマイナモリ

ギンリョウソウ

ムラサキケマン

セントウソウ

 河原に降りて、昼食を食べた。汗ばむほどの日差しである。水面に石を投げた。ひたすら、次男と投げた。石の形、投げ方で、着水するときの音の違いが判った。水たまりの中に、カエルの卵があった。よく見ると、オタマジャクシになりかけていた。ゆっくりとコーヒーを飲んだ。少しでも、時間の流れを緩く感じていたい日だった。

 

 Copyright (C) 水流渓人 All Rights Reserved  

BACK

inserted by FC2 system