2002/01/30

九州南限のフクジュソウ自生地へ


整備された登山口駐車場の看板


「黒ダキ湧水」
石灰岩の割れ目から、永い年月をかけてしみ出る名水
     

 諸塚村は、九州南限のフクジュソウ自生地の保護に力を入れている。立ち入ることは勿論、このような立て札が無くても守られる事が当然なのだが・・・。周辺を見渡してみたが、花らしき色も見ることができなかった。
 「黒岳」へは初めてやってきた。林道が縦横に走る諸塚村、登山口を探して何本か林道を迷った。そのほとんどが、落石で寸断されて引き返した。車の底をガツンとやってしまった。今にも落ちそうな断崖の林道に、「ジェットコースターより、すぐぇ〜!遊園地なら、ある程度の安全が保証されているやろうけど、あんたの運転だけ信用せなあかんところが、これまたスリルやなぁ・・・。」と、さっきまで寝ていたはずなのに、文句だけはしっかり言う、いつものママである。

      
登山口 次男5歳、チト滑る
黒ダキと山頂への分岐 ハシゴ場を登る長男8歳、雪のついた靴ではチト危険

 今回は、展望のきく「黒ダキ岩峰」で登山中止とした。ここからは、30分程度で山頂の様だが、岩まじりの急登りは、下山時には子供に危険な気がした。それは、大人では踏み込める雪面だが、子供達は踏み込めないほど堅くなっていたからだ。登りはしがみついてでも大丈夫だが、下りはそうもいかない。
 展望の良い、このソデダキ岩峰からは下方の紋原の村落が見えたが、本来は諸塚山・祖母傾・大崩山・尾鈴山の絶景が楽しめそうだ。ヒメコマツ・アセビ・ミツバツツジなどの木に囲まれて「黒ダキ様」の社が建っていた。記念写真を写し、慎重に岩峰から下る。


「黒ダキ様」から山頂を見上げる。

 この福寿草は、標高800b付近の紋原地区の民家の庭先に咲いていたもの・・・。自生地で見たい気持ちで訪れてはみたが、地域の方達の熱心な保護活動を目の当たりにすると、自生?植生?・・・それは、問題ではないと思った。現に、この自然に近い庭先の福寿草に、私は十分すぎる感動をもらった。

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