霧立越は、「小川岳」「向坂山」「白岩山」「扇山」の、標高1600b級の山々を尾根伝いに辿る。ロマッチックで、歴史的背景のある、このトレッキンクルートは、中高年の方達の人気ルートでもある。
壇ノ浦の戦いに敗れた「平家の落人」は、源氏の追っ手を逃れ、九州山地にその逃避行の道を求め「霧立」を越えた。明治10年「西南の役」で、西郷軍も政府軍に追われこの道を辿った。また、戦いの歴史ばかりでなく、椎葉からも山の幸を馬で「馬見原」へ運び、帰りに生活物資を椎葉へ運んだ、いわゆる「駄賃付け」の道でもある。 今回、スタートを白岩峠下の、通称「ごぼう畠」にして、前泊・テント泊にした。明け方には、時計の温度計は、「氷点下5度」を示した。 |