2002/09/25
水流渓人のOut-Door日記「尾鈴の花トレッキング」宮崎県

子供達の修学時間を利用して、ちょいと午後からトレッキング

遊歩道にかかる丸木橋

すだれの滝

 休日の日だが、午前中に仕事になった。どこにも行かない?じゃ、少し寂しすぎる。子供達が学校から戻るには、まだ4時間もある。それなら、30分で行ける、近所の尾鈴に、花を見に行くことにした。
 登山口の駐車場に着くと、ママと昼食をした。オプティマスでお湯を沸かしてラーメンを作る。家から造ってきた弁当と、あたたかいラーメン・・・。温かいもので秋を感じてしまう。
 登山口と言っても、滝コースの遊歩道を途中までと決めていた。3時間6q程度のトレッキングである。秋口は、マムシも多いので特に注意して歩く。こうやって、夫婦で自然の中にいると、日常を外から見ているような感覚になる。家庭のこと、子供達のこと、夫婦のこと、話していても優しい気持ちになれる。ただ、いいかげんな夢みたいな事を言う私と、結構どこても現実的なママとの会話パターンは変わらないが・・・。最近の私の嬉しいのは、ママより山の花の名前を覚えていることだ。これは、実に楽しい。私が名前を口にすると、「あんたに、得意げにされるのってくやしいワ!」と、言われてしまうが、私としては鼻高々に出来る瞬間でもある。
 黄金の花達に囲まれて、時間が過ぎた。このかけがえのない数時間は、日常の何日分にも匹敵すると思う。自然の中での素晴らしさは、自分の中のものがスーッとぬけていった所に、感動するものがスーッと入ってくる所だ。かなりピュアな感動を覚えることが出来ることだ。聡明な花は、飾り気のない自然の花は、日頃の憂鬱を見抜く力がある。あまりにも小さいつまらない事に振り回されている自分が、とても情けないものに見えてしまうほど威厳がある。そこに咲く意味をもっている。
 そして、夫婦で同じ時間、同じ方向、同じ花を見て過ごせたのは素晴らしい事だと思う。しかし、「同じ感動」でなくていい・・・。感動は、夫婦であれ、お互いの感性のままでいいと思っている。

キバナノホトトギス

宮崎固有の花も最盛期を迎えていた。

キバナノツキヌキホトトギス

キングオブオスズの黄色い宝石は、世界中でここにしか咲かない。いつまでも、そこにいて欲しい・・

ウチワダイモンジソウ

大好きな可愛い彼女も、顔を出し始めた。

 

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